Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が、映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』に出演することが発表された。大森が演じるのは、昭和のスター・水原弘。さらに劇中では、水原弘が歌った「第1回日本レコード大賞」受賞曲「黒い花びら」も歌うという。現代の音楽シーンで活動する大森元貴が、昭和を代表する歌手の歌声と存在をスクリーンで担う。その時代をまたぐキャスティングこそ、今回の発表で最も興味深いポイントだ。
大森元貴が演じるのは、昭和のスター・水原弘
『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』で大森元貴が向き合うのは、架空の人物ではなく、水原弘という実在の昭和のスターだ。しかも、人物を演じるだけにとどまらず、水原弘の歌として知られる「黒い花びら」を実際に歌う。
俳優が過去の人物を演じる場合、外見や立ち居振る舞いだけでなく、その人物が残した声や歌まで背負うことになる。今回の大森元貴は、Mrs. GREEN APPLEの音楽活動で知られる存在だからこそ、自身の歌い方を持ちながら、別の時代を生きた歌手の楽曲に向き合うことになる。この組み合わせは、単なる出演情報以上に、大森元貴が音楽家としてどのように水原弘の歌を表現するのかという関心につながる。
「黒い花びら」を歌う意味の大きさ
「黒い花びら」は、第1回日本レコード大賞の受賞曲として記事で紹介されている。つまり映画の中で大森元貴が歌うのは、水原弘を象徴する一曲であると同時に、昭和の音楽史の始まりを感じさせる楽曲でもある。
大森元貴にとっては、現在の音楽活動で届けている楽曲とは異なる時代の歌を歌う機会になる。ここで面白いのは、過去の名曲をただ再現するだけではなく、現代の歌い手を通じてスクリーンに響かせる点だ。水原弘を知る世代にとっては記憶と結びついた歌として、そして大森元貴を知る世代にとっては新たに触れる昭和の歌として、同じ曲が異なる入口から受け取られる可能性がある。
岡田准一、松坂桃李、仲野太賀との共演にも視線
同作には大森元貴のほか、岡田准一、松坂桃李、仲野太賀も出演する。大森元貴が水原弘という音楽スターを演じる一方で、複数の俳優が共演者として名を連ねることで、映画の中では歌だけでなく、人物同士の関わりも描かれることになる。
特に今回の発表では、大森元貴の役柄と「黒い花びら」を歌うことがはっきり示されている。そのため、まず注目したいのは、音楽家としての大森元貴が俳優陣の中でどんな存在感を見せるのかという部分だ。歌を披露する場面が作品の中でどのような意味を持つのかを考えながら見ると、キャスティングの面白さがより際立ちそうだ。
最新予告映像の解禁で見えてくるもの
出演発表とあわせて、映画の最新予告映像も解禁された。大森元貴の出演だけでなく、水原弘を演じ、「黒い花びら」を歌うという具体的な情報まで示されたことで、映画への関心は役名から歌声へと広がっている。
『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』は12月25日に公開される。昭和のスターを、現在の音楽シーンで活動する大森元貴が演じるという時間を超えた組み合わせ。その中心にある「黒い花びら」がどのように響くのかは、作品を受け止めるうえで大きな鍵になりそうだ。

